この数日で2冊の本を読みました。
『死ぬ瞬間の5つの後悔』ブロニー・ウェア(新潮社)
『いのちの仕舞い』小笠原 望(春陽堂)
どちらも「死」と向き合う内容ですが、読んだら元気になれる本です。久しぶりに琴線に触れる本に出会えました。
『死ぬ瞬間の5つの後悔』は、Eテレの「幸福学 白熱教室」で知りました。
オーストラリア生まれの著者が、緩和ケアの介護を長年つとめ、数多くの患者を看取った際の経験をまとめた本です。それぞれの患者が亡くなる前に著者に話したこと、それが目次になっています。
後悔1 自分に正直な人生を生きればよかった
後悔2 働きすぎなければよかった
後悔3 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
後悔4 友人と連絡を取り続ければよかった
後悔5 幸せをあきらめなければよかった
いよいよというときに人生を振り返って、「もっと有名になりたかった」とか「もっとお金を稼ぎたかった」とか、そういう言葉は出てこないのです。
人生の先輩のこれらの言葉は、私たちが後悔しないように生きていくための、とても参考になりそうです。
そして、苦悩の人生を歩んで辿りついた著者のこんな言葉にも共感します。
「人は何を考えるかを選ぶことができる。だから、私はいいことを考えるようにしている。」
思考は誰にも邪魔されないから、不安と希望なら、希望を持って生きていきたいと、私もいつも思っています。最近では思考が現実化するという話も出てきているので、なおさらです!(信じるか信じないかはあなた次第!笑)
『いのちの仕舞い』の著者のことも、テレビで知りました。在宅の看取りを提唱し実行している四万十のお医者さんです。
「いい仕舞いでした」
在宅死の現場で家族に言われたこの言葉に、それまで勤務医を長年経験してきた著者には目から鱗だったそうです。病院の終末期医療の現場では「いい仕舞い」とは言わないし、聞いたことがなかったと。
在宅の看取りは簡単なことではないですが、でもこの本を読んでいると、希望を持てばなんとかなるんじゃないか、そして「死ぬ」ことは「生ききる」ことなんだと、改めてそう思います。
インターネットでさまざまな情報を得られますが、テレビをきっかけに心を動かされることもまだまだ多いです。
昨日、日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」を観て、泣きました。
児童養護施設の施設長が子どもたちに「心にクッションを持ちなさい」と諭すシーン。「どんなことも一度受けとめて考えるクッションを持ちなさい」と。
幼児たちは、肌の色が違うから、髪の色が違うからといって差別することなく、心で気持ちを通じ合わせて一緒に遊びますね。そのうち、周囲の大人から「肌の色が違う子と遊んじゃダメ」とか言われて意識しだすのだと思います。
そういう固定観念で物事を判断しないで、自分の心で考える大人になってほしいと、脚本家さんはそう言いたいのだろうなと思いました。
「明日、ママがいない」は、ドラマ開始後すぐにスポンサーが降りてしまったけれど、私はいろいろ考える機会を与えてくれる良いドラマだと思います。子役さんたちは本当によく頑張って演じているし。
放送終了後7日間、無料でネット配信されています。
主人が教えてくれました。ご関心あればぜひ(^^)
http://www.ntv.co.jp/ashitamama/