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養子縁組がテーマのフランス映画「めぐりあう日」

平成28年6月26日、フランス映画祭2016のなかで有楽町朝日ホールで上映された

養子縁組がテーマの映画「めぐりあう日」を観てきました。
(7月30日~東京の岩波ホール他、全国で順次上映予定です)

監督のウニー・ルコント女史は、

1966年韓国ソウル生まれ。9歳のときに養子としてフランスに渡る。

ドレスデザイナー→女優→脚本家→映画監督という道を歩んでいる方で、自身が養子に出されたという経験から、この映画を作られました。

望まない妊娠をしたとき、フランスでは法的に匿名出産が可能で、産んですぐに赤ちゃんを養親に引き渡し、実母の情報は漏れないようになっているそうです。

ということは、子どもが大きくなって出自を知りたいと思っても、基本的には実母の情報を入手することができません。匿名出産を法律で認めていることについて、フランス国内でも賛否両論あるようです。

日本では匿名出産はできません。産んですぐに養親に引き渡すとしても、子どもは一度は実母の戸籍に入り、その後、養子縁組をして養親の戸籍に入ります。実母の戸籍にはそういうことがあったという事実が残ります。

匿名出産が認められていたら、どんな状況であれ取りあえずは安心して子どもが産めるかもしれませんね。(中絶が減る) でも、出自が知りたいと思ったときに、知る手だてがないというのは子どもにとってどうでしょう?

このあたりは難しいところです。

どんな事情があっても、世間体や経済的なことを気にすることなく「子育ては何の心配もなくできる(だから安心して出産できる)」社会であるのがいちばんいいのかなと、私は思いますけれど…。(子どもは社会全体で育てるというイメージで)

さて、映画「めぐりあう日」ですが、

ウニー・ルコント監督はフランス映画祭のトークショーに出演され、「自伝を描きたかったわけではない」ときっぱり仰っていました。親に捨てられるということ、成長する過程で出自について考え、実母をさがすという、心の葛藤を描きたかったということです。

映画「めぐりあう日」は、養子に出された女性が大人になり結婚出産し子育てをするなかで、産みの親をどうしても知りたいと思いさまざま手を尽くし、偶然が重なって30年ぶりに再会…、というストーリーです。

人間の心の葛藤とか、情愛とか、自分のなかに深く入っていろいろ考えるきっかけになる映画だと思いました。親子の関係性について改めて考えてみる機会にもなりそうです。

「あ~おもしろかった」という映画ではないので(^^;)、楽しい気持ちになりたい方にはおすすめできませんが、もし自分が養子だったらとか、もし子どもを養子に出さなければならないようなことがあったらとか、普通は考えないことでしょうから、人間を、社会を、いろんな角度から見ていきたい、掘り下げて考えてみたいという方にはおすすめです!

そして、養子縁組について興味持たれたら、ウニー・ルコント監督の前作「冬の小鳥」(DVD発売されています)もおすすめです。韓国映画で、2010年に日本で公開されました。こちらも養子縁組がテーマの映画です。私は、9歳の少女ジニを演じるキム・セロンちゃんの演技に釘付けになりました!

これらの映画を通して養子縁組制度に少しでも関心を持つ方が増えたらいいなと思います。

どんな事情があっても生まれてくる赤ちゃんに罪はないし、実親が育てられない事情があるなら、代わって育てられる養親が赤ちゃんには必要です。子どもに恵まれない夫婦と実親に育てられない赤ちゃんがうまく巡りあえたらいいですね。

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